AGA治療でフィンペシアを服用してるのに効かないことがある?

AGA治療

脱毛症にはAGA(男性型脱毛症)以外があります

フィンペシアはAGA以外の脱毛症には効きません

様々なハゲ

フィンペシアなどの脱毛症を予防するお薬でも薄毛が改善しない場合に原因が複数ある場合があります。


1つ目の原因としては、服用者がそもそもAGAではない場合です。症状として抜け毛が止まらないとしても病状が異なれば効果がは無いはずです。AGAを除いた男性の脱毛症には円形脱毛症、脂漏性脱毛症、抜毛症などが存在します。

このフィンペシアなどの主成分がフィナステリドは、DHT(ジヒドロテストステロン)を生成する5α-還元酵素II型の動きを抑制する事で、抜ける毛を減らす医薬品です。
そのため、もし5α-還元酵素に関係がない疾患を患っている場合において効果は見込めません。
いくつかある脱毛症の中で、この5α-還元酵素が要因となって起きる脱毛はAGA即ち男性型脱毛症のみです。

 フィンペシアはAGA以外の脱毛症には効きません

脱毛症の種類

脱毛の理由が次の中に当てはまる場合はフィンペシアは効かないかもしれません。フィンペシアはAGAのお薬なんです。。。

円形脱毛症

10円玉禿

よく一般に10円玉禿ともよく呼ばれており、名の表すとおり10円玉程の大きさでの抜け毛が発生する脱毛症です。


原因としてはAGAと完全に異なり、CD8陽性Tリンパ球が自己免疫反応を引き起こし、自身の細胞を破壊し毛が生えなくなるためです。
自己免疫反応を起こすと本当は体を防衛する機能として動く細胞が、自身の成長期の毛包を誤って攻撃してダメージを与え細胞を破壊したり傷をつけてしまいます。
その結果、毛乳頭の機能が停止してしまいます。今現在、この自己免疫反応の要因は明らかにされていませんが、最も有力な説としてストレスが挙げられており過度なストレスを受けると発症するのではとされています。

日常生活においてメンタルに負荷がかかり、苦しさを感じる事が頻繁になってくると、このストレスにより円形脱毛症が起きるのではとされています。

症状としては大人も子供も関係なく発生します。大人の方が脱毛の回復がより早いようです。ですが子供の時に発症した場合では、初めて発症した時と同様の要因により、回復後も何度も繰り返して発症する恐れがあります。

円形脱毛症の症状として、次のような症状が挙げれます。

単発型 世間で言われる10円玉禿の状態で、初めて脱毛を発症した時に見られる最も多い症状になります。円の大きさは人それぞれですが、円になっているのがが特徴で、ハゲる前兆として頭皮に痒みや大量のフケが発生する事が多いです。おおよそ65%の方は放っておけば自然に回復しますが、下記の疾患に進展しまうケースもあるので注意が必要です。
多発型 単発型から更に進行した病状で、10円玉禿が複数箇所にみられます。幾度も再発したり、頭髪以外の部分の毛が抜ける症状が現れることもあります。
多発融合型(びまん性) 頭皮全体の毛が平均的に抜け落ちる状態で大量の毛が抜けます。この症状を治すのは困難であり、全頭型や汎発型に進行する可能性が高いです。
多発融合型(蛇行性) 細長いラインを描くように毛が抜ける状態で、後頭部や側頭部の生え際に見られます。主に小さいお子さんに見られる事が多い症状です。
全頭型 多発型がより進展し、抜ける毛が頭皮全体にに拡大しどんどん髪が消えてしまう疾患です。
汎発型 頭皮の毛髪のみならず、脇毛や鼻毛、陰毛、すね毛など、頭皮に限らず体のあらゆる箇所で毛が抜けていきます。この様な症状まで悪化することはAGAでは可能性が低いのでAGAでは全くない事が分かります。

この様なAGAではない円形脱毛症の治療は皮膚科で主に診療をしています。治療内容としては主に抗アレルギー薬、セファランチン、ステロイド剤、免疫抑制剤等をしようして改善を図ります。

脂漏性脱毛症 脂漏性脱毛症はホルモンのバランスが崩れる事によって、毛根の周辺に皮脂が多く分泌されてしまい、多量に分泌された脂が毛穴を覆うように塞ぐので、毛根が詰まりを起こし炎症が発生した結果、脱毛がに繋がる疾患です。よくある症状としては、フケが大きなまとまりとなり頭皮から取れたり、頭皮にみてすぐ判断がすぐにつく炎症が出来たりします。

この炎症のことは脂漏性皮膚炎といいます。脂漏性脱毛症で困っている方は脱毛症を患う方の2%にも満たないと言われていますが、この疾患は5α-還元酵素と関係がないのでフィンペシアは効果がありません。ホルモンのバランスというポイントでは共通する性質が見られるものの、因果関係は解明されていません。

抜毛症 毛髪には問題なく健康なのですが、自分自身で自身の頭髪を抜くという癖により脱毛斑が生じるメンタル面から来る精神疾患とされています。禿頭病や抜毛癖とも呼称されたり、本人自身は認識していないのに、自分の意志に反して頭髪を引き抜く事があります。

AGAの重症化でフィンペシアが効かなくことがある

発毛が止まった頭皮にフィンペシアは効きません。

AGA患者の患者様の中には、フィンペシアを飲んでも望まれる効能が出ないほど重篤化している場合があります。


AGAの重症化が意味するのは、髪の抜け替わりの周期が完全に停止してることを指し、頭皮からは一切の産毛が生えない状況を指します。
抜け毛を防ぐのがフィンペシアはの役目であり、発毛促進効果は持ち合わせていません。

毛根が死ぬ前に早めの治療をおすすめします。

ハミルトンノーウッド分類による薄毛のパターン


引用:AGA(エージーエー)ってなに?|抜け毛、薄毛(うす毛)対策【AGA-news】|MSD株式会社

フィンペシアの有効性的に使用できると証明されているのは、頭の横と頂点の2箇所で症状は軽いものから~半分ほど進行した状態までです。AGAの進行度をを表すハミルトンノーウッド分類がありますが、これで示すならばIIvertex、IIIvertex、IV及びVのAGAによる薄毛です。
これ以上の段階に悪くなっている頭皮に関しては、改善に治療薬以外の方法を考えなければなりません。

毛母細胞が弱体化している場合は?

育毛の根本に関わる毛母細胞

フィンペシアによってDHT(ジヒドロテストステロン)を減減少させても、そもそも毛母細胞の活動が鈍っていたら効能は発揮されません。


毛が生える仕組みに関係しているのが毛根の核として重要な毛乳頭と毛母細胞です。毛乳頭は酸素や栄養をを運ぶ働きがあり毛細血管からそれらを仕入れて毛母細胞に送ります。毛母細胞では毛乳頭から渡された栄養をもとに頻繁に細胞分裂を発生させ、発毛と育毛を促進しています。そのため毛母細胞が外的要因内的要因で貧弱になってしまうと、髪の抜け替わり周期が正しくても毛髪の成長がうまくいかないのです。また、遺伝性の軟毛や細毛の方は、髪のボリュームが元通りに戻る可能性は大いにありますが外見は薄毛となります。 毛母細胞が弱くなる要因は様々ですが、偏食や不規則な生活など、血行を停滞させる習慣等が挙げられます。毛母細胞が弱まる毛髪に栄養が行き渡らせることが出来ずどんどん弱まってしまいます。弱体化した毛母細胞は頭皮ケアを行って、毛母細胞を蘇らす必要があります。

今回はフィンペシアの話ではなく育毛に関する話を中心にお伝えしました。薄毛は人それぞれ症状が違います。心配になったら医師にかかることをオススメします。

ミノキシジルの詳細ならばこちらも

 育毛の根本に関わる毛母細胞