フィンペシアの主成分フィナステリドの臨床試験で確証を得た3つの効果
今回はフィンペシアを医学的側面から紹介します。
98%の患者さんが3年という期間、薄毛の進行が進むことは無かった
後発薬であるフィンペシアは先行薬同じで主たる成分であるフィナステリドの効果は、先行薬プロペシアの臨床試験で確認されています。
20歳から55歳の男性型脱毛症患者(軽度~中等度)を対象として行われたプロペシアの臨床試験では、3年とい少し長い期間にわたって主成分フィナステリドの投与が行われました。
その結果、臨床試験に参加した患者の実に98%において、薄毛の悪化を確認することは出来ませんでした。AGAによる薄毛は進行性ですので、プロペシアによって進行を遅らせる効果がはっきりしたのです。
1年間の服用で約5人に3人の患者が薄毛からの回復を実感
1年間の投与で臨床試験の被験者中58%において薄毛からの改善が見られ、この改善が見られた後も継続的に投与することにより薄毛の更なる回復がみられました。改善のレベルは局所的ににほんのり濃くなる軽度な場合や頭皮全体に渡るボリュームアップといった顕著に効果が現れる場合等、個人差がありますが、服用をやめないことにより、2人に1人以上の方が自らの毛の復活を実感できました。
効果を向上させるには長期投与(5年間)
国内では上記の臨床試験とは別に、5年というロングタームの試験も行われ、確認できた患者が99.4%とさらに高い効果が認められました。
別の 801 名の「日本人」男性被験者を対象とした観察研究において,フィナステリド(1 mg/日)5年間の内服継続により写真評価において効果が 99.4%の症例で得られた。40 歳未満の症例,重症度の低い症例でより高い効果を示した。
引用:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版:PDF
国外で毛髪数に注目した臨床試験が行われる
米国FDAで行われた5年間のロングタームの臨床試験では、被験者の頭皮の直径1インチの円内(直径1インチの円はは500円玉ほどの大きさ)の毛髪数を数え、フィナステリドとプラセボ(薬効成分の含まれない偽薬)の2つの集団に分かれて治療が行われました。
試験スタート時点での平均的な毛髪数は、全体で876本でした。投与開始から1年経過後に再度毛髪数を数えると、フィナステリドを投与した集団はプラセボを投与した集団に比べ、平均126本も多く毛髪を確認できました。更に4年後の5年後にもなると、平均的な毛髪数の差はプラセボの集団に比べ277本までひらきました。
アンケートでリサーチをプロペシアおよびプラセボの集団の患者に行ったところ、AGAの全体的な改善を感じた患者の割合はプロペシアが63%でプラセボが20%、頭のてっぺんにおいてはプロペシアが59%でプラセボが13%、頭の前方の生え際においてはプロペシアが48%でプラセボが7%でした。
複数の臨床試験により、フィナステリドは継続的な服用することでAGAに対してより高い効果がある事が確認されました。
フィンペシアにおいてもプロペシアと同量のフィナステリドを含んでいるので、同じレベルの効果が望まれるでしょう。
フィンペシアの効能が現れるまでの期間
約6か月ほどではっきりとした効能が見られる
フィンペシアを初めて服用してから半年ほど経つと、抜ける毛が減り生え際の産毛など目に見えて効能を体感することができます。抜け毛が減っていく事によって、AGAの進行を止める『現状維持効果』が初めに現れます。フィンペシアの効能がどの位の期間で体感できるかは、人それぞれでAGAの症状や進行状況などで個人差が存在します。
フィンペシアの服用を更に継続していくと、1年後には脱毛部分の密度に少しずつ変化が見られます。
フィンペシアの治療は長期間にわたる服用となりますが、3年もすればにはさらなる改善および維持が期待できます。
次に示すのが時系列で見られるフィンペシアの治療効果です。
3ヶ月
初期の段階では抜け毛が増えます。(初期脱毛)また、産毛が生え際に目立つようになります。
4ヶ月~6ヶ月
産毛が段々と太くなっていき、徐々に育っていきます。産毛の育つと事によって薄毛が目立たなくなります。
6ヶ月~1年
プロペシアの添付文書でも書かれている、はっきりとした効能を感じれる頃合いです。抜け毛が減少していき、頭皮の毛量が増えたのが分かります。頭の前方部分等の生え際の退却も止まり、それまでか細い毛だった生え際の毛髪も太く長く成長するようになります。
1年~3年
なかなか治療の結果が見られなかった部分にも効能が現れ、頭全体の薄毛が減少していきます。
4年以降
4年目までにで改善した毛髪がしっかりと維持され、薄毛の悩みを解消します。
私は使用し始めて6年ですが現在も使用しているお陰でふさふさの髪を維持しています!
フィンペシアによる効果(生え際)
抜け毛を防いで生え際の後退を防止
フィンペシアは主に、頭部前方および頭の上部(O字)の薄毛に対して効果を発揮します。これら部位に発生する抜け毛を減らし、生え際の後退を止めます。
AGAには生え際から薄毛が進むタイプと頭の上部から進むタイプ、両方同時に進むタイプの3種類に分けることが出来ます。
頭のてっぺんの薄毛は本人では気づきにくく、かなり進行してから他人に指摘されてショックを受ける、というパターンが見受けられます。
前髪や頭の上部の毛量の減りが気になってきた、という方は治療をしなければますます後退が進行してしまいます。AGAは遺伝が影響し発症しやすいので、親戚でAGAの方がいた場合も明日は我が身と思って備えておきましょう。
AGAは症状が進んでしまうと、フィンペシアでも回復が難しくなっていくので、気になり始めたならば早期の服用が大事です。
焦る気持ちもわかりますが、根気よくフィンペシアを長期にわたり服用し続けていけば症状の改善も期待できます。
ミノキシジルとの同時使用がM字の脱毛に有効
頭の前方にみられる生え際のM字の薄毛は、頭皮の血行が悪い事が大きな要因であるとされています。M字の薄毛はもとより血管が貧弱なうえ肌も柔らかくなく、毛髪にとって最悪な環境の部分です。このためM字の薄毛に対してはAGA治療薬の効果が現れにくく、治療は根気が必要となります。 M字の薄毛のような難易度の高い部位の薄毛を処置するには、頭皮の血行の流れを促する発毛剤「ミノキシジル」との2つ同時使用が有効になります。
フィンペシアとミノキシジルは作用機序が異なるため、お互いに影響しあうことはなく安全です。
フィンペシアによって抜け毛を防ぎつつ、ミノキシジルで血行の流れを促して発毛しやすい環境を整えれば、攻守一体の強力な薄毛治療が可能となります。 ミノキシジルとフィナステリドは相性が良く、これらの2つの薬はクリニックでも多く処方されているコンビです 。
ミノキシジルついてはこちらの記事で解説しています。
メンタル面におけるフィンペシアの効果
毛髪環境の改善には不安や悩みの解消も大事
フィンペシアの大きな効果として、AGAに対する不安や悩みといったメンタルでの苦痛を緩和することもあります。
AGAは放置すると進行性の脱毛症ですので、抜けていく毛髪は段々と増え、毛量が少なくなっていきます。AGAを発症すると、かなり高い確率で自分の未来のヘアスタイルに対して不安を抱きます。世間の目が気になるようになり、異性や求職活動に対してもネガティブになり、悩みや不安が頭をよぎるようになります。
患者さんによってはAGAは精神さえも侵し、うつ病などの精神疾患を併発してしまう事も時より発生しています。
薄毛に対して必要以上に考え込む事は、更なるストレスが加わる事に繋がり、脱毛を更に助長させるという悪循環に繋がります。このような患者様には、フィンペシアによるAGA治療は必須となるでしょう。
薄毛や抜け毛で頭を悩ませ苦労している方にとって非常に心強い精神的なケアに繋がるので、フィンペシアによる治療でAGAの改善を目指すことは大きな意義があるでしょう。
作用機序(フィンペシア)
悪玉男性ホルモンDHTを主成分であるフィナスが抑制し抜け毛を防止
AGAの原因とされているのはDHT(ジヒドロテストステロン)とされており、この成分DHTを5α-還元酵素II型という酵素が男性ホルモンの一種であるTestosterone(テストステロン)をDHTに変換するためとされています。
その為、5α-還元酵素II型を抑制することが出来ればAGAの治療につながるのです。そしてプロペシアおよびフィンペシアの主成分であるフィナステリドは、毛乳頭(毛根の司令塔の役割をはたす器官)にある5α-還元酵素II型の働きを阻害する作用があります。
悪玉の男性ホルモンであるDHTは毛髪の成長を妨げ抜け毛を誘引し、AGAの直接的な要因となる男性ホルモンです。5α-還元酵素II型を阻害してDHTを減らせば、短縮されていたヘアサイクルが正常になります。髪の抜け代わりの周期が正常化されると、毛髪の成長が正常化し、抜け毛の減少に繋がり頭髪全体の毛量アップにつながります。
発毛に大きく関係する Testosterone(テストステロン)
脱毛の根本にある男性ホルモンのTestosterone(テストステロン)は年齢を重ねると共に減少傾向にあります。しかしながら最近、加齢を除いた原因がTestosterone(テストステロン)の減少に繋がっている男性が増加傾向にありつつ、これは薄毛の人にとって悪い結果をもたらすで場合もあるため大きな注目を集めています。
Testosterone(テストステロン)は筋肉の増強・闘争本能増進・体毛増量など、男性の心身に作用するホルモンです。Testosterone(テストステロン)が減る2つの点で影響が現れます。まず1つ目にに男性としての身体的な特徴や体力・精力・精神力の減退が起こるとされています。2つ目にはDHTを多く発生させる可能性が高まると言うことです。これはTestosterone(テストステロン)が体内で枯渇した際に、これリカバリーしようとして5α-還元酵素II型との結合がよりに進行してしまうという傾向が見られるからです。
Testosterone(テストステロン)は身体全体に影響し、特に毛髪や体毛を強固にする働き等、たんぱく質の同化作用も持っており、正常な髪のためにはある一定のTestosterone(テストステロン)の量が必要になります。 AGAの劇的な改善とまではいかずとも、抜け毛を減らし今のヘアスタイルを保持すしていくには効果的です。フィンペシアは早めに服用するほど効能が分かりやすくなるため、薄毛の発生や悪化を予防する効能も望まれています。
進行してしまったAGAの患者様だけでなく、『ここ1年位で薄毛が目に付くようになった』『抜けていく毛が増えてきた』といった少しの変化でも、進行を止める為のお薬としてフィンペシアの需要が高まっています。
自分はテストステロンを増やすために定期的にフットサルで汗を流しています。
フィンペシアによる治療の経験談
フィンペシアの服用開始から3年半以上経過しました
T.Tさん(43歳/派遣社員)
4年ほど前のことでしたが、薄毛や抜け毛が気になりAGAの治療を探し行き着いたのがフィンペシアでした。今日ではフィンペシアを日々飲むようになってから3年以上が過ぎました。あれほど気になっていたはげ頭も、少しずつですが確実に良くなっています。
そんな自分から、AGA治療を考えている方に少しだけ助言をしたいと思います。
兎に角、AGAは気にしたらどんどんと悪いスパイラルに陥ることがあります。
薬に対する恐怖と、日に日に進行するハゲ頭への不安、等メンタル面も禿げていくような気持ちになってしまします。
思い悩んで気に病むと何も考えられなくなり、治療に手が伸びずますますハゲが進行して手のつけられない有様になります。
即ち、ハゲが進んでてうつ病になる最悪のケースです。
あまり当時のことは思い出したくはありませんが、私もフィンペシアを飲む前まで抗うつ薬を服用していた時期がありました。
そうでもしないとフィンペシアが不安で不安で飲み込めなかったのです。
やっとの思いでフィンペシアを服用した結果として治療効果が出たわけで、今は気持ちも晴れやってよかったと満足しています。現在は抗うつ薬は服用しておらず、もちろんフィンペシアを継続的に飲んで毛髪の治療に集中しています。 最後になりますが、髪の薄い頭を抱えて頭を悩ませているのならばAGAの専門医に診察してもらうなり薬を買うなり、ご自身で行動できる方法を実行しましょう。
AGAの治療を迷っているうちは不安を生み、不安は状況をより悪化させるだけです。
AGA治療はとても長い時間がかかりますが、私は頭の悩みが消えて幸せな生活を送っています。
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※更新履歴
1. Testosterone(テストステロン) の部分を追記及び誤字の訂正を行いました。